労働なき富

昨今一連の「労働なき富」報道を見ていたら、なぜか唐突にリルケ詩集の一節が頭をよぎった。

 人間の手というものがどれほど小さいか。
 どんなに疲れやすいか、
 それをはたらかせるための所与の
 時間がどれほど乏しいものかを、
 あらためてひとびとは想う。
 ひとびとは
 その双手をみたいと願う。
 まるで百本の手のように
 生きた手、
 この作品の広大な
 道程をゆこうとして
 日の出前に
 起きてきた
 一民族のような手を。
 「オーギュスト・ロダン」より

―『リルケ詩集』(1967年 ライナー・マリア・リルケ(Rainer Maria Rilke) 河出書房)

2010年02月06日

今日の一言: 余暇の過ごし方はどう変わるか?