講座について■第一章第二節 自分の興味、嗜好に忠実になろう

当たり前のことですが、書きたいから書くのであって書きたくないなら書かないのです。何も修行僧になるわけではないのですから、自分の興味や嗜好に忠実になりましょう。

あなたの興味のあることは何ですか?あなたの好きな飲み物や食べ物は何ですか?自分探しをしてみましょう。 自分は何をしたら、自分らしいのですか?自分は何をしたら幸せなのですか? 答えは十人十色でしょう。これがあなたのワン・アンド・オンリーであり、小説を書く上でのコンセプトとなるかもしれません。 じっくり考え抜いてみてください。

ご自分の興味を侮ってはいけません。小説を書く上でのコンセプトは命であり、全ての核となります。 興味があるから書くのであり、興味があるから書く苦労を苦労と思わないのです。 嗜好であるから書けるのであり、嗜好であるから掘り下げる苦労を苦労と思わないのです。 自分の興味や嗜好に忠実になることは重要なポイントです。それによって齎される情報や快楽は、個人差はあってもあなたにとって財産になるでしょう。

例え話をしてみましょう。陳腐な例かもしれませんが、あなたがバーに興味があって、お酒が大好きだったとします。 あなたはバーでお酒を飲むことをコンセプトにした小説が書けませんか? 小説と言うと、つい大袈裟なイメージから「そんなものは書けないよ」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、「書ける範囲で書いてください」と言うと以外と書けたりするのです。 「一行の民話」という話があります。某書に書かれているものなのですが、南国の農村で語り継がれている民話で、「今日、家に帰ったらこのくらいの虫がいました」と言って手で長さを示す、というものです。 手始めに一行書いてみましょう。一行なら書けるでしょう。

ここまでお読みになった受講生の皆さんでお気付きになっている方もいらっしゃるかと思いますが、「小説を書く」ということは常に自分と向き合うことなのです。 あとは、弛まぬ自己研鑽で感性に磨きをかけていくことになります。

私は音楽鑑賞が大好きです。興味と嗜好が一致している部分です。洋楽も邦楽も分け隔て無く聴きます。さすがに今の若い人が好む流行歌までは熟知していませんが、好きなアーティストの楽曲は何度となく聴きます。 私が一番感動して聴いた曲は、「クィーン」というブリティッシュ・ロックバンドの「ボヘミアン・ラプソディー」という楽曲で、シチュエーションは長男が誕生した知らせを聞いた夏の朝でした。

2006年01月01日

今日の一言: 余暇の過ごし方はどう変わるか?