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"懐かしのHonesty"
(前略)
『限りなく透明に近いブルー』の映画を監督している時、モコ、ケイ、レイコという三人のヒッピー娘役の女優達をオレはかわいがった。当時三人とも、無名だが(今でも無名だ)、二十三歳で、きれいな女達だった。かわいがらない男がいるだろうか。
(中略)
サン・チェーンで夜食を買って、またギャーギャー騒ぎ、どうやって寝ようかと相談して、結局オレ一人だけを、豪華なダブルベッドに寝かせてくれた。(中略)オレはドアーズやストーンズには詳しかったが、ビリー・ジョエルを知らなかったのだ。これ、いい曲だな、とオレは言った。
(中略)
そのうちの一人と、箱根のテニスコートで再会した。青年実業家の奥さんになっていた。オレは、『ストレンジャー』のイントロを口笛で吹いた。彼女は、微笑んで、「あの頃は、最高だったわね」とオレの耳許で囁いた。
「今は?」とオレは聞いた。
「今も、最高よ」と彼女は答えた。
(後略)
『すべての男は消耗品である』(1990年 村上龍・著 角川書店)
―「若くて、きれいな女には絶対かなわない」より抜粋
久しぶりに『Honesty』を鑑賞した。
高校生の頃、バレンタインデーに同級生から
「野澤君て、ビリー・ジョエルに似ているわね」と言われ、チョコレートを貰った。
私はクイーンやレッド・ツェッペリンには詳しかったが、ビリー・ジョエルを知らなかったのだ。
『Honesty』は何度聴いても、ある種の懐かしさを感じる。
女房は、「なんかニューヨークの摩天楼を彷彿させるわね」と小声で言った。
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2008年11月16日
"Aquascutum アクアスキュータム"
日差しが強く、日中はほんのりと暑さすら覚える小春日和となったが、朝夕の肌寒さは初冬を感じさせる。
この時期になると、朝外出するとき、コートを着ようか悩む。私は暑い季節は我慢できるが、寒い季節は苦手である。一時期、沖縄に単身赴任してもいいとさえ思った。
コートで連想するのは、アクアスキュータム(Aquascutum)である。
『Aquascutumの梗概(シノプシス)』を書きたいくらいだが、大学在学中に後輩が『片岡義男なんて大嫌い』と題する短編小説を書いていて、一読して創作意欲をかきたてられた。
ストーリー自体はシンプルなものである。いわゆるイイ女が雨の深夜にオープンカーで一人ナイトクルージングをする。着ているのはアクアスキュータムのコートだ。ツーシーターの助手席には保温ポットにブラックコーヒーが入っている。
アクアスキュータムのコートは雨で濡れそぼっている。彼女は一人深夜のドライブを続ける。時折、車を停めてブラックコーヒーを飲む。雨の香りを楽しみながら・・・・・・。
2008年11月14日
"PLANET OF THE APES 猿の惑星"
久しぶりに懐かしい『猿の惑星(PLANET OF THE APES)』(1968年 アメリカ フランクリン・J・シャフナー監督)を鑑賞した。
十八年程前にテレビ放映されたビデオを我が家の収納ラックにしまってあった筈なのだが、何年か前に他の映画を上書き録画してしまい、なくなってしまっていた。仕方がないので、レンタルビデオショップから借りてきた。
核戦争をテーマにした草分的な作品である。本作の後に類似したさまざまな映画や漫画、小説などが発表されたように思うが、それだけ影響力のある作品なのだと今更ながらつくづく感じた。
印象に残ったのは、エンディングの海岸で半分地中に埋まった「自由の女神」と、その前で宇宙飛行士テイラー(チャールトン・ヘストン)が悲嘆にくれるシーン。強烈な反戦メッセージが此処にある。
また、三百光年の宇宙の旅を終えて、未知の惑星に不時着したとばかり思っていた彼ら(宇宙飛行士たち)が足を踏み入れたのは二千年後の地球だった、というシチュエイション。まさに壮大なスケールだが、才能がある人のイマジネーションは我々凡人の想像力の域を遥かに超えている。
そして、二千年後の地球はヒトとサルが逆転しているという発想。四十年前の作品とは思えないリアリティーと瑞々しさに溢れており、温故知新の重要性を改めて感じた。
二千年後の世界がサルが支配していようが、ゴキブリの天下になっていようが興味は無いが、権力闘争に明け暮れ、私利私欲に走ってばかりいると、取り返しがつかない悲劇がやって来るのではないか、という警鐘なのだと痛感した。
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2008年11月09日
"感情失禁した音楽Vol.8■I Heard A Rumor"
帰宅途中、車中で何気なくお気に入りのFM放送を聴いていたら、オバマ新大統領と麻生首相が電話で会談して、新大統領が来日した際には福井県小浜市歴訪を歓迎するとの意向を伝えたと報じていた。
オバマ氏・・・小浜市・・・か、なるほどな、と感心していたら、続いて懐かしい『I Heard A Rumor』が流れた。
これは偶然なのかと訝りつつ、この週末は久しぶりに『猿の惑星』でも鑑賞してみよう、と思うのだった。
2008年11月07日
塾長・野澤秀宏について
野澤秀宏について
昭和34(1959)年生まれ。国際商科大学(現・東京国際大学)卒業後、某放送制作会社に入社。
平成16(2004)年 4月より、メルマガスタンド「まぐまぐ!」からメールマガジン「Fantasy_since_1959 WebSpace」を月刊で発行、同時期より「週末起業フォーラム」に参加。インターネットビジネスとしての小説創作起業の斬新な切り口を提唱。週末起業フォーラム登録専門家に認定される。主な著書に『夏少女』(でじたる書房)、『短編集終わらない夏』(プチブック)がある。
平成18(2006)年 4月、NHKテレビ番組「プライスの謎」、月刊ビッグ・トゥモロウ編集部より取材を受ける。同年 5月、公式サイト「儲かる稲妻ライティング塾」がYahoo!JAPANのディレクトリに登録される。
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Doctor: Hide Nozawa